海外旅行の価値とは
過去の記事で、海外旅行のよさは、非日常に浸ること、と述べました。
確かにその思いに疑いはないのですが、コストパフォーマンスも考えなければなりません。
海外旅行にはかなりのお金がかかります。
ユースホテルに宿泊したり、食事を屋台でとったりすることで、
かなり出費を抑えることも可能ですが、それでも飛行機代だけでもかなりの金額です。
ちなみに、私は45リットルのバックパックを背負って旅をしますが、
宿泊はそれなりにいいホテルを選びます。。。ですので、偽バックパッカーです(笑)
海外旅行でさまざまな経験を得られますが、
それに10万、20万かける価値が本当にあるのでしょうか?
昔、海外一人旅を始めたころは、十分その価値があると思っていました。
しかし、最近、その考えに疑問を持つようになりました。
その理由は、海外旅行がガイドブックやテレビの情報との答え合わせ作業になっているような気がしたからです。
もちろん、ガイドブックなどに載っていない場所にも行きますが、
今はテレビはもちろん、ネットで検索すれば何かしらの写真、情報が容易に手に入ります。
その場所のまわりの雰囲気はストリートビューを見ればわかります。
大金をかけてその場所に行っても、ネットにある写真と似たような写真をとって、
そのまわりの雰囲気を見渡して、少しぶらぶらしておわり。
確かにそれはお金をかけたからこそできることなのですが、
そこに自分の1か月分のお金をかける価値があるのか、
旅行前はもちろん価値があると思ってワクワクしているのですが、
いざ行ってみてそれを達成してしまうと、そういう思いが去来します。
では、その価値をコストに見合う、またコスト以上に高めるにはどうすればよいのか?
私なりの考えを述べたいと思います。
それは、できるだけ現地の暮らしに近い空間に身を置き、
そこから何かを新しい価値観を感じることだと思います。
できるだけ現地の人たちと話をし、現地の人たちが食べるものを食べ、
現地の人たちと酒を飲みかわすことです。
私はそこにこそ海外旅行の価値があると思っています。
しかし、それを実現するにはとても大きな壁があります。
まずは、現地の言語が少しでも話せないといけません。
公用語が英語ではない国の場合、現地の人しかいかないような場所では、まず英語が通じません。
意志の疎通には言語というツールが不可欠です。
また、ローカルな生活空間には、旅行者にとってかなりの危険が伴います。
特に東南アジア諸国などでは、日本人のような旅行者をだましてお金を得ようとすることは、
日常茶飯事です。過去の記事でも私の実体験を紹介しました。
こうした壁をクリアして、ローカルな生活を体験する、
体験するだけでなく、その国でこれから生活していける術を身に着ける、
そのための授業料が10万、20万という出費なのではないかと思います。
もしそれを達成できればその費用も安いものではないかと私は思います。
皆さんはどう思われますか?